SSH事業の全体概要

本校が取り組む研究開発課題名

道徳観を備えた科学系人材を育成する中高一貫教育課程の開発

目的と目標

道徳観を備えた科学系人材を育成する中高一貫6ヵ年の教育課程の開発をすることを目的とし,その達成のために,以下の2点を目標とし研究開発を行う。

  1. 公益性を重視した道徳観や宇宙自然に対する畏敬の念をもった人材を育成する。
  2. 国際的に通用する創造力,共生力,忍耐力をもった科学系人材を育成する。

研究開発の概要

本校の建学の精神を具現化するために,6ヵ年の中高一貫教育プログラムを開発する。本プログラムにおいて,学習の段階が知識を基盤とした探究活動へと昇華されるためには,道徳観の育成が取り組みへの意欲を高めるうえで重要であるとし,さらに知識を活用するような場を設定することで,科学技術の発展に貢献できる人材を育成する。

研究開発の仮説

本校の現状を踏まえ,次のⅠ~Ⅲを仮説として設定する。

  1. 公益性を重視した道徳観育成のための教育課程の開発により,ものごとの捉え方や価値観が変化し,学習に対する意欲や態度が向上するとともに,科学系人材に必要な科学的リテラシーが育成される。
  2. ものづくり,企画実行,探究活動を継続的に行う教育課程の開発により,科学系人材に必要な,創造力,共生力,忍耐力が育成される。
  3. 国際性の育成,情報収集,分析,発表を重視した教育課程の開発により,国際的に通用する思考力・判断力・表現力が育成される。

これらの仮説を検証するため中高6ヵ年の「SMILEプログラム」を開発する。
「科学探求」の活動を,本校が開発する「中高一貫6ヵ年のカリキュラム」の中心的な科目として設定する。

研究開発の内容・実施方法・検証評価等

Science(科学),Morality(道徳性),Internationality(国際性),Literacy(リテラシー),Enterprise(冒険心・先進性)を柱とする科学系人材を育成する6ヵ年の中高一貫教育の教育課程(SMILEプログラム)を開発する。

本プログラムの研究開発として,具体的に以下の5項目を行う。

  1. 公益性を重視した道徳観を育成する教育課程の開発
  2. 科学探究(理数融合科目及び分野融合科目)の教育課程の開発
  3. 起業家スクールforサイエンス(文理融合科目)の教育課程の開発
  4. コミュニケーション・メソッド(国際的に通用するコミュニケーション能力を育成する科目)の
    教育課程の開発
  5. 自然科学部の活動支援
  6. 全体に対する「科学リテラシー向上プログラム」

そして、これらのすべての成果を高校2年次と3年時に行う「課題研究」で発揮します。生徒自らが課題設定を行い、約1年間をかけて研究を行います。

SMILEプログラム一覧表

道徳観を備えた科学系人材を育成する中高一貫教育課程の開発

  中1 中2 中3 高1 高2
理系
高3
理系
開発分野 実施授業名
公益性を重視した道徳観を育成する教育課程の開発 道徳(中学)
ドリカム(高校)
7つの習慣J チャートK 課題研究
週2時間
課題研究
週3時間
科学探究(理数融合科目及び分野融合科目)の教育課程の開発 科学探究
(実践を週1時間)
科学探究
週2時間
科学探究
週2時間
科学探究
週2時間
科学探究
週2時間
高大連携
校外研修
  島根大学
(予定)
三瓶研修 金沢工業
大学
筑波大学
JAXA
KEK
起業家スクールforサイエンス(文理融合科目)の教育課程の開発 社会 起業家スクールforサイエンス    
コミュニケーション・メソッド(国際的に通用するコミュニケーション能力を育成する科目)の教育課程の開発 コミュニケーション・メソッド 週1時間 週1時間 週1時間 週1時間
自然科学部の活動支援 自然科学部        

学校のこれまでの取り組み実績等

大学や研究所等関係機関との連携状況

  • 島根大学
    「自分の夢を掴め~自分の道は自分で切り拓け~」受講者:中学1年生~3年生
    「南極の生物と自然環境~ペンギン以外の生き物を知っていますか?~」受講者:中学1年生~3年生
    「触媒とは何だろう」受講者:高校1年生
    SPP(サイエンスパートナーシッププロジェクト)における連携(8企画)
  • 岡山大学
    SPPにおける連携(2企画)
  • 東京大学
    「太陽系を創った物質から月の石へ」受講者:中学3年生
    「月と地球のかかわり」受講者:高校1年生~2年生
  • 東北大学
    「通信の秘密と素数」受講者:高校1年生
  • 長崎大学
    「身のまわりの物質のミクロな世界」受講者:中学2年生
  • 東北師範大学軟件学院
    「力と運動の実験と電気の発生の実験」受講者:中学3年生
  • 北海道芦別総合技術高等学校
    「炭と金属の不思議な関係」受講者:中学2年生
  • 富山県立志貴野高等学校
    「インスタントコーヒーからカフェインを取り出す」受講者:中学3年生
  • 高階国際クリニック
    「あなたの心臓について」受講者:高校2年生

国際性を高める取り組み

  • ネイティブ講師による英語イマージョン教育(オールイングリッシュの理科授業)(平成22年度~)
  • 英語スピーチコンテストへの参加
  • 1年間の日本人留学生の派遣(計39名,平成24年度は7名が留学中)
  • 短期~1年間の外国人留学生の受け入れ(計23カ国54名)
  • 海外研修旅行(アメリカ・ニュージーランド・韓国・カナダ・イギリス・アイルランド・シンガポール)
  • 21世紀東アジア青少年大交流計画(JENESYS)プログラム生の受け入れ平成20年度~23年度(計9カ国32名)
  • 姉妹校,兄弟校
    ベアリバー高校(アメリカ)
    ネバダユニオン高校(アメリカ)
    ワイヒカレッジ(ニュージーランド)
    カティカティカレッジ(ニュージーランド)
    通津高校(韓国)
  • 交流校
    オトモエタイインターメディエットスクール(ニュージーランド)

科学部等課外活動の活動状況

  • コンテスト,コンクール等への参加状況
    全国高校化学グランプリ挑戦(4回)
    国際生物オリンピック国内予選第1次試験挑戦(3回)
    生物チャレンジコンテスト参加(2回)
    第50回日本学生科学賞島根県展,第59回島根県科学作品展
     特選「ウィスターラットの交尾行動に関する研究」
    第51回日本学生科学賞島根県展,第60回島根県科学作品展
     島根県産業教育振興会長賞「ウィスターラットの交尾行動に関する研究Ⅱ」中央審査出品
    第52回日本学生科学賞島根県展,第61回島根県科学作品展
     入選「ウィスターラットの交尾行動に関する研究Ⅲ」中央審査出品
    第31回全国高等学校総合文化祭 自然科学部門パネル発表
     文化連盟賞「ウィスターラットの交尾行動に関する研究Ⅱ」

その他特記すべき事項

SPP(サイエンスパートナーシップ)採択状況

  • 平成18年度「命の大切さを考える生物~解剖実習を通して~」
  • 平成19年度「植物成分の分離・分析~カフェインの抽出実験を通して~」
          「命の大切さを考える生物Ⅱ~解剖実習を通して~」
          「宍道湖の生態系を考える生物Ⅰ~ヤマトシジミの食性を通して~」
  • 平成20年度「命の大切さを考える生物Ⅲ~解剖実習を通して~」
          「生命について考える~生物の発生を通して~」
          「香りの化学Ⅰ~エステル合成を通して~」
          「植物成分の分離・分析Ⅱ~カフェインの抽出実験を通して~」
  • 平成21年度「探求力を磨く生物学の授業~様々な染色法の実践を通して~」
  • 平成22年度「命を感じる発生学の授業」