KAISEIブログ - 20210130のエントリ


昨日は、高校3年生にとって最後の登校日。生命の尊さを考える時間として、出雲市にある仁照寺の住職を務められている、江角弘道氏(島根県立短大名誉教授)からご講話いただきました。江角氏は今から22年前の1999年12月26日、交通事故でお嬢様の真理子さんを失ったお辛い過去をお持ちです。飲酒運転のドライバーによって、かけがえのない命を奪われたお嬢様のご無念は、いかばかりでしたでしょうか。ご遺体を引き取りにいかれた時のこと、その後の裁判の立ち合いなどのご体験も交えながら、子を亡くした親の悲痛な気持ちをお話しくださいました。


こうして江角氏が生徒や私たちにお話ができることができるようになったのも、お仲間の存在があったからこそと言われます。というのは、事故や犯罪で無残にも家族の生命を奪われた被害者のご遺族が手を取り合い、世の中から悲しい出来事が少しでも減るように、活動を続けていらっしゃるのです。事故からちょうど10年後の2009年には、江角氏が委員長を務めた「生命のメッセージ展in出雲」という催しが行われましたので、あるいは出かけた生徒がいるかもしれません。下記サイトには、さまざまな報道機関からの記事なども掲載されていますので、ぜひご覧になってください。

生命のメッセージ in 出雲(mariko-inochi.com)


お嬢様の年齢が当時二十歳ということで、より身近に感じた生徒は少なくなかったことでしょう。「加害者にも、被害者にもなってほしくない」という江角氏の願いを、真剣に聴き入る姿が印象に残っています。最後に生徒代表の南波くんから「これから自動車学校へ行って免許を取る時期ですが、絶対に事故は起こしません!」という強い決意が述べられました。この場で時間を共にした者は、等しくその約束を共有したいですね。とともに、道具が人を傷つけるのは肉体面だけではありません。スマホによる攻撃なども、精神的に人を追いつめ、時には死に至らしめる事件も起きています。こうした機会に、他人の人権を侵さないという意識を、ぜひとも高めていってください。その意味でも、講演でご紹介いただいた『遺された親たち(佐藤光房)』という本も、命を慈しむ心を育んでくれることでしょう。

最後に、江角さんが当ブログを読んでくださったことを、学年主任の谷本先生から聞きました。今回、ご挨拶をする機会を作ることができなかったのですが、いつか仁照寺へお礼に伺いたいと思います。このたびは、本当にありがとうございました。

生命のメッセージ展(inochi-message.com)

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